(米兵レイプ事件)日米、謝罪相手が違う

(米兵レイプ事件)日米、謝罪相手が違う

観光打撃論 女性置き去り
日米、謝罪相手が違う

識者評論 乗松聡子
2016年3月19日 沖縄タイムス総合 2
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今回の事件で被害者が「観光客」ということに重点
が置かれ、観光業を基幹産業とする沖縄にとって
迷惑だ、辺野古問題で「和解」協議に影響するとい
った言説が飛び交った。これを見ながら、もし被害
者が「観光客」でなかったらどう言っていたのか、
観光が県の「基幹産業」でなければどう言っていた
のかと疑問に思った。

レイプはレイプ(合意のない性行為)だからいけない
のだ。他に理由などない。

本質からそれる議論は犯罪そのものを希釈する。
また、米軍や日本政府の代表者が県に謝罪に行っ
たが、誤る相手が間違っていないか。
どうしてまず被害者に謝罪を表明しないのか。
両者ともこの件を「火消し」の対象としか見ていない
ことは明らかだ。
県も、被害者の代理で謝罪を受け取ることなどでき
ないのだから、「謝罪なら被害者にしたらどうか」と
言うべきではないか。被害者不在の状態で、男社会
同士で完結させてはいけない。

「慰安婦」問題で被害者不在で交わされた「日韓合
意」を彷彿とさせる。米軍の性犯罪は米軍がいる
限りなくならない。すぐに全面撤退できないなら短期
的には犯罪を減少させるための規則厳格化は必要
だが、目標自体を「米軍完全撤退」に置かない限り
は再発を想定していることと同じだ。

「安保」と女性の人権は到底両立などできないという
根本に立ち返りたい。
(「ジャパン・フォーカス」エディター)


翁長知事、沖縄米軍トップに抗議「良き隣人と言うが、実行された試しない」


2016年3月17日 沖縄タイムス
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=158908&f=cr

AME KOUKAN SHAZAI


ニコルソン在沖米軍四軍調整官(左から2人目)の謝罪面談を終え、厳しい表情
で退室する翁長雄志知事(右)=16日午後、県庁



 「強い憤りと、やるせなさをもって抗議する」。翁長雄志知事はこの言葉を2度繰り返し、ローレンス・ニコルソン在沖米軍四軍調整官の目をにらむように見詰めた。米兵暴行事件で謝罪するため16日、県庁を訪れた在沖米軍トップからは、被害女性への謝罪の言葉は最後までなく、沖縄と米軍の認識の落差の大きさだけを印象付けた。

» 米国務省、捜査協力を徹底 米兵暴行事件「深刻だ」

 「着任して半年間、大きな事件もなく過ごしてきた」「われわれにとって非常に恥だ」。ニコルソン氏の言葉には、被害女性に対する言及はなく、人ごとのように「遺憾」という言葉を何度も使った。

 威圧感漂う軍服姿と口調。その端々からは、まるで「事件の被害者は米軍側」とでも言いたげな印象さえ受けた。

 「今回の事件は、県民に過去の不幸な事件を想起させる悪質なものであり、激しい怒りを禁じ得ず、強く抗議する」。知事が読み上げた抗議文。通訳を通して聞き取ったニコルソン氏は、口を真一文字に結び、軽く数回うなずいていた。

 約20分間の対談中、ニコルソン氏が強調したのは「良き隣人」という言葉だった。これに対し、知事は戦後70年間も米軍の事件事故が続いていることを挙げた上で「何十回、何百回もこういう形で抗議しているが、一向に良くならない。良き隣人と言う言葉が、実行された試しがないというのが、正直な気持ちだ」と強い口調で語った。

 そして、知事が問題の根本として挙げたのは、戦後70年を経ても変わらない沖縄の米軍基地の存在だった。「日本の面積のたった0・6%に73・8%の米軍施設がある。ずっと置かれていることに一番大きなことがある」


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