【基地 その足もとで〜迫る沖縄知事選】<9完>独立論 負担減らず深まる溝

★独立しか方法はないよね~

【基地 その足もとで〜迫る沖縄知事選】<9完>独立論 負担減らず深まる溝

2014年11月06日 西日本新聞

http://www.nishinippon.co.jp/feature/base_at_feet/article/125421


 「基地が戻ってきたら、どの分野に力を入れたいね?」「教育かね」「観光も大切
さ」。7月、沖縄県宜野湾市の伊佐公民館であった地元自治会主催の勉強会。会社員
や主婦など住民約10人が、基地返還後の跡地利用などを語り合った。
 沖縄戦後、この地区の住民は米軍に土地を強制接収された歴史を持つ。2年前に開
いた地域の歴史講座をきっかけに勉強会を発足。半年に1回、地域づくりや基地問題
で議論を交わす。沖縄独立論もテーマだ。
 政府は8月、普天間飛行場(同市)の移設先、名護市辺野古で地質調査を始めた。
琉球新報の県民世論調査では8割が「作業中止」を求めたが、政府は工事推進の方針。
沖縄の声を意に介さない姿勢に、県民はいら立ちを深める。
 「もう独立を真剣に考えたいくらいさ」と発起人の自営業男性(52)は言う。沖
縄タイムスは9月の社説で「変化しつつあるのは、県民の中から、かつての(酒席だ
けの)『居酒屋独立論』の時代とは異なる、地に足がついた自立への取り組みが見ら
れることだ」と書いた。
    ■   ■   
 英国からの独立を問うスコットランドの住民投票があった9月。沖縄の地元2紙は
過重な基地負担が続く地元の問題に引きつけ投票前から厚く展開。結果が出た同20
日朝刊で識者の分析や市民反応などを5ページにわたって掲載した。
 記者を現地に派遣した琉球新報の松元剛報道本部長は「独立はかなわなかったが、
自治権拡大を英国政府に約束させた。沖縄でも参考になる動きとして読者と考えたかっ
た」と語る。
 唐の世(ゆー)から大和の世、大和の世からアメリカ世、ひるまさ(珍しいほど)
変わるこの沖縄〜。大国の都合で何度も世替わりを余儀なくされた沖縄の歴史を嘆い
た民謡だ。「もう黙っていられない」と、地元の大学関係者ら約20人が昨年5月、
沖縄独立に向けた研究学会を設立した。共同代表の松島泰勝龍谷大教授(51)は
「日米安保の利益だけを得て、沖縄に基地を押しつける構図は差別だ。政府に頼るの
をやめ、国際法を吟味して独立できないかを研究している」と語る。
    ■   ■
 だが独立論を「ロマンはあるけど、現実味がないさ」と笑う県民はなお多い。沖縄
のお笑い芸人、小波津(こはつ)正光さん(40)もその一人。沖縄国際大に米軍ヘ
リが墜落した2004年、基地問題への本土国民の無関心を皮肉ったコントを東京で
披露すると、大うけした。以来、笑いを通して基地問題を知ってもらおうと舞台に立
ち、10年目。
 最近、よく披露するコントがある。女性アイドルグループの人気投票をまね、全国
の知事が参加するじゃんけん大会を年1回開く。そして、ビリの県に米軍基地を移す
−。「それぐらいしないと、本土の人は基地問題を真剣に考えてくれないさ」。ジョー
クと思える発想だが、真顔だ。本土復帰から42年。いまだ続く不条理への心の痛み
は、独立論を語る人と同じだ。
    ◇   ◇
 沖縄県知事選が30日告示(11月16日投開票)される。負担のシンボルといわ
れる普天間移設問題を最大争点にした選挙は、私たちが安全保障に対する考えを深め
る機会にもなりそうだ。
=おわり

2014/10/30付 西日本新聞朝刊




スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ケノーベルからリンクのご案内(2014/11/09 09:09)

宜野湾市エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。